死にたがりやな君は、わたしのヒーローでした。
私は、彼の背中が見えなくなる最後まで、呆然と見送っていた。



すると、1つの疑問やら、色々な思いが頭の中で回っている。



彼はどうやって、私の机の中に手紙を入れたのだろうか。


6限の授業をしてたからその間…?

でも爽玖くんも授業だったはず…。


そもそも2、3年生の教室は気まずかったり怖かったりしてそもそも行けないと思う。

まあ私に一緒に死んで下さいとか言った爽玖くんだ。あり得るか。



なんだか本当に不思議な人だ。



また次に会ったときに聞こう。爽玖くんの事。もっと知りたい。



爽玖くんは、どうして私に…言ったのだろう…。




一緒に死んで下さいなんて。


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