甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。
言い伝えが本当なら、わたしがこれから顔を合わせる双子どちらかと結ばれる運命なの?
頭の中はごちゃごちゃなまま、理事長室の扉が開いた。
視線をそちらに向けると――男の子がふたり中に入ってきた。
「へぇ。この子が僕たちの運命の番かもしれない子かぁ」
「……僕たちってひと括りにするのやめてほしいんだけど」
「ぜったいに手に入れたくなるくらい可愛いね」
ひとりの男の子は、明るい色のさらっとした髪で、笑顔がとても優しそう。
もうひとりの男の子は、ブラウン系の猫っ毛に、切れ長な目と顎のラインがシャープで薄い唇が色っぽくて。
ちょっとつまらなさそうな顔をしてる。
こんな綺麗な男の子たちはじめて見た……。
それに、ふたりとも顔立ちがどことなく似てる。