甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。
「叶琳ちゃんの役に立てるなら、むしろうれしいよ」
すると、隣を歩いてる陽世くんが急に足を止めた。
もちろん……わたしの手を引いて。
「夜紘のこと考えてたから上の空だったの?」
「へ……? な……んで?」
「僕が気づいてないと思った?」
「え……?」
「首元……夜紘のキスマーク見えてるよ」
「っ……!」
「髪でうまく隠してるつもりかもしれないけど。僕にはお見通しだよ?」
首にかかる髪をスッとどかして、赤い痕が残ってるところを指でなぞりながら。
「昨日はなかったから、今日つけられたの?」
「ぅ……」
「ずるいなぁ。夜紘はすぐ抜けがけするから」
ひ、陽世くん近い……っ。
とっさに目をつぶると。
「夜紘にたくさん甘いことされて、頭の中ぜんぶ夜紘でいっぱいなの?」