甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。



「わー、夜紘ってば口悪いね。僕と叶琳ちゃんがキスしたことそんなに怒ってるの? 夜紘だって、わかりやすいところにキスマークつけたくせに」


「……だったらなに?」


「僕だってね、この痕見たら平然としていられないよ? ものすごーくムカついてるからね」


「はぁ……。とにかく今は叶琳のことが優先だから。陽世は今すぐここから出ていって」


「あ、そうやって話はぐらかすんだ? ってか、なんで僕追い出されちゃうの?」


「叶琳がいま欲しがってるのは俺だから。陽世は邪魔。今すぐ消えて」


「もし今度叶琳ちゃんが僕に発情したら、同じこと言ってあげるね」


さっきから身体が熱いままで、ふたりの会話があんまり耳に入ってこない。


でも、陽世くんの気配がなくなって、夜紘くんだけになったのがわかる。

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