甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。



「叶琳さん紹介するよ。わたしの息子の陽世(ひなせ)夜紘(やひろ)だ。こっちのにこにこしているのが兄の陽世で、あまり愛想がないのが弟の夜紘だ」



ふたりとしっかり目が合った瞬間。


身体の内側から、今まで感じたことない熱がブワッと湧きあがってきた。


「っ……」


これ、なに……っ?


沸々わきあがる熱と、激しく脈打つ鼓動。


少し息が苦しくて、深呼吸しようとしても深く吸えない。


ちょっとじっとしてたら落ち着きそう……だけど。


うつむいてると、ふわっとバニラの香りがして。


「わぁ、近くで見てもすごく可愛いね」

「……っ! ひっ、近いです!!」


陽世くんだっけ。


にこにこ笑いながら、グイグイ近づいてきてる!


「……陽世ガツガツしすぎ。引かれてんじゃん」


反対に夜紘くんは、すごく落ち着いてる感じで。

何を考えてるかわかりづらそう。

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