甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。
* * *
「キスしすぎて唇ヒリヒリする……っ!」
「……俺はまだしてもいーけどね」
「も、もうしない!! あとは寝るだけ!!」
やっと夜になって寝る時間。
今日は陽世くんがいないので、もちろん一緒に寝るのは夜紘くん。
「俺はもっと叶琳のこと独占したいのに」
「うぅ……キスしすぎだもん……っ」
いくら発情を抑えるためでも、こうもキスばっかりされたら心臓もたないよ。
それに、付き合ってない相手とキスするのは、やっぱり違うような気もする。
すごく今さらな感じだけど。
「仕方ないから今日はこのまま寝ていーよ」
「う……ん」
ただ、不思議なことに夜紘くんの腕の中はあたたかくて落ち着く。
これは出会ったときからずっと変わらない。
わたしたちが運命の番かもしれないから……こうして近くで触れ合っても嫌な感じがしないのかな。
それとも――。
「叶琳が可愛いのは昔から変わんないね」
最後にボソッと言われた言葉は、わたしの耳に届くことはないまま……深い眠りに落ちた。