甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。
店員さんにお礼を言って、なんとかお店の外に出ることに成功。
「叶琳ちゃんってば、せっかちだね」
「あのままお店にいたら大変なことになると思って」
「大変なこと?」
「ひ、陽世くんは気にしなくていいの!」
陽世くんって、こういうところ無自覚だから怖い!
それで、このまま帰るかと思いきや。
陽世くんが、あともうひとつだけ行きたいところがあるみたいで。
車に揺られること30分ほど。
「わぁ、海だっ」
「まだちょっと時期が早いけどね」
「足だけつかってもいいかなっ」
「転ばないように気をつけるんだよ?」
海に来たのすごく久しぶり。
小さい頃、お母さんとお父さんと来た以来……かな。
「わわっ、ちょっと冷たい!」
浅瀬だけど、ちょっと波が強いかも。