甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。



「うわっ……きゃっ!」

足を滑らせて転んじゃいそうになった。


「ほら、言ったそばから。はしゃぐのもいいけどケガしないでね?」


とっさに陽世くんが受け止めてくれた。


なんだろう、ふたりっきりなのは慣れてるのに。


今ちょっとだけドキッとした。


それに、陽世くんがそばにいるってわかると、鼓動が落ち着かないのはどうして?


「叶琳ちゃん手出して目つぶって」

「……?」


言われるがまま、左手を出して目をつぶると。


「はい、いいよ。目開けて」

「えっ、これ……」


「叶琳ちゃんに似合うと思ったから内緒で買っちゃった」


真ん中にハートがついたシルバーのブレスレット。


もしかして、さっきのお店で?


わたしがお店を出たあとに買ってくれたの……?


「指輪はまた今度だね」


「わ、わたし今日陽世くんにもらってばかりなのに」

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