甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。
慌てて破片を拾おうとして、またしても失敗。
「ぅ……いたっ」
破片で指を切っちゃった。
「あとの始末は僕がやっておくから。すぐケガの手当てしようね」
陽世くんが救急箱を持ってきてくれた。
「はい、手出して。指切ったの痛かったでしょ」
「迷惑かけちゃってごめんなさい……」
「いいよ。本当なら僕がもっと早く気づいてあげられたらよかったね」
「ひ、陽世くんは悪くないよ」
もとをたどれば、わたしが花瓶を割っちゃったのがいけなかったんだし。
「あの、あとでちゃんと片づけるから」
「叶琳ちゃんは何もしなくていいよ。さっきも言ったけど、あとは僕がやるから」
「でも、わたしの不注意なのに」
「叶琳ちゃんがケガしちゃうほうが心配」