甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。
「夜紘はどう思ってるかわからないけど。僕は昔から家の決まり事やらしきたりやら、いろいろ聞かされてきたから。それもあって、将来は自分が決めた相手じゃなくて、家が決めた相手と結ばれるんだなぁってね。そのへんは諦めてたから、余計に女の子とかに興味なくなっちゃってね」
明るく話してくれてるけど、ちょっと投げやりな感じにも聞こえちゃう。
周りに対して不満とかあっても、ぜんぶ飲み込んで我慢してるような。
「それに、僕いい子演じるのが得意だから。周りの大人たちからは、聞き分けのいい優等生だと思われて育ってきちゃったし。でもさ、たまに疲れちゃうときあるんだよね。周りから期待されるのは慣れてるはずなのに。みんなが求める僕の理想像になりきるのが疲れるんだよね」
「…………」