甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。
わたしの場合、番がどちらかわからなくて、どちらにも発情する可能性があるのは珍しいケースらしく。
ただ……強制的に番になる方法もあって。
「僕か夜紘どちらかと身体で結ばれて、叶琳ちゃんが首を噛まれれば――番同士になることもできるからね」
もしそうなったら、どちらかにしか発情しなくなって本能が求める相手もひとりになる……らしい。
「このまま僕に噛まれて番になる?」
「へ……っ?」
こ、これは冗談だよね?
陽世くんは、ずっとにこにこしてるから感情が全然読み取れない……!
すると、さっきまで黙っていた夜紘くんが、わたしをグイッと抱き寄せた。
「……陽世は強引に迫りすぎ。叶琳が困ってる」
さっぱりしたシトラスの香り。
陽世くんの甘いバニラの匂いとはまた違う。