甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。



「別に強制的に番になる必要はないし、もし発情しても俺たちにキスされたくなかったら抑制剤もあるから」


「抑制剤って?」


夜紘くんが手のひらサイズのケースを渡してくれた。


中にカプセル型の錠剤がいくつか入ってる。


「発情を抑える成分が入ってる薬。それを飲めば発情が治まるって言われてる」


へぇ……。そういう薬もあるんだ。


「ただし、あんま服用するのはダメ」

「どうして?」


「……副作用があるんだよ。とくに抑制剤は特殊な成分が入ってるし、効き目がものすごく強いらしいから。その分叶琳の身体に負荷がかかることになる」


「そんなに強い薬なんだね」


「そう。だからあんま使ってほしくはない。あくまで緊急用ね」


なるほど。


じゃあ、いちおう常に持ってたほうがいいのかな。

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