甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。
ふたりがそばにいても、あんまり嫌な感じがしない。
普段のわたしだったら、よく知らない男の子がこんなに近くにいるなんて耐えられないのに。
これも番としての本能が働いてるから?
「叶琳ちゃんから僕を求めてきたら、僕がたくさん甘やかしてあげるからね」
「へ……?」
「試しに僕と熱くなることする?」
あれ、なんか陽世くん変なスイッチ入ってない!?
「叶琳ちゃん相手なら、いくらでも甘いキスしてあげるよ?」
「ま、ままままって陽世く――」
近づいてくる陽世くんを押し返そうとしたら。
夜紘くんがわたしの腕を引いて。
「わわっ、なになに!? ってか、夜紘くん近いよ!!」
急に抱きしめられて、視界に映るのは夜紘くんが着てる真っ黒のシャツ。
「叶琳は隙見せすぎ。陽世に迫られたらちゃんと拒否して」