甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。



近くには、おばあちゃんがひとりで住んでいる。


本当は両親が亡くなってから、わたしは親戚に養子として引き取られる予定だった。


でも、それを止めたのがおばあちゃんだった。


おばあちゃんは、わたしが雫野家を出ることにすごく反対していた。


わたしには兄弟もいない。


だから、わたしが雫野家を離れてしまったら、雫野家の人間はおばあちゃんだけになってしまう。


おばあちゃんが小さい頃から両親に代わって、大事に育ててくれたから。


おばあちゃんが大切にしている雫野家を、わたしも守りたいと思ってる。


* * *


迎えた誕生日当日。


朝早くにインターホンが鳴って、玄関に向かうと。


「雫野叶琳様ですね。お迎えに参りました」

えっ、何この怪しそうな黒スーツの人たちは。

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