甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。
怪しさ満載だけど、おばあちゃんの知り合いなら悪い人ではないだろうし。
信頼してるおばあちゃんも承知の上なら、拒否するわけにもいかない。
こうして黒服の人たちについていくことに。
車に揺られること30分ほど。
え、ちょっと待って。
ここすごく見覚えあるんだけど……!
車の窓に映る景色を見て、思わず目を丸くした。
つい最近、入学に向けての説明会でここ――星彩学園に来たばかり。
手紙に書いてあった住所が、なんとなく見覚えあるなぁとは思ってたけど。
まさか自分が通う予定の学園だったとは。
そして連れていかれたのは、学園の最上階。
「京留理事長。失礼いたします。雫野叶琳様をお連れいたしました」
黒服の人がノックをして、分厚い茶色の扉が開かれた。