甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。
「ってか、ふたりの間にいるあの子誰? 京留兄弟と同じ車から降りてきたよね?」
「どういう関係なんだろう? ふたりとかなり親しそうだよねー。手なんかつないでるしさ」
「幼なじみか親戚の子じゃない? ふたりが面倒見てあげてるとか」
あぁぁ……耳が痛いよぉ……。
わたしは本来、この学園で平穏な生活を送る予定だったのに。
入学していきなり波乱に巻き込まれそうな予感……。
「でもさ、あの子と仲良くなったら京留兄弟とお近づきになれるかもよ!?」
なれません、なれません!!
お近づきになりたいなら直接どうぞ!
予想を遥かに超える騒ぎに目が飛び出そう。
門から校舎にたどり着くまで、騒がしくてもう大変。
――で、クラスを確認してみたら。
「叶琳ちゃんと同じクラスで席も隣なんてうれしいなぁ」
「こ、これぜったい何か仕組んでない!?」
「まさか。これも運命だよね」
同じクラスなのは偶然としても、こんな席まで隣同士で。
しかも夜紘くんまで一緒って。