甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。



「ってか、ふたりの間にいるあの子誰? 京留兄弟と同じ車から降りてきたよね?」


「どういう関係なんだろう? ふたりとかなり親しそうだよねー。手なんかつないでるしさ」


「幼なじみか親戚の子じゃない? ふたりが面倒見てあげてるとか」


あぁぁ……耳が痛いよぉ……。


わたしは本来、この学園で平穏な生活を送る予定だったのに。


入学していきなり波乱に巻き込まれそうな予感……。


「でもさ、あの子と仲良くなったら京留兄弟とお近づきになれるかもよ!?」


なれません、なれません!!

お近づきになりたいなら直接どうぞ!


予想を遥かに超える騒ぎに目が飛び出そう。


門から校舎にたどり着くまで、騒がしくてもう大変。


――で、クラスを確認してみたら。


「叶琳ちゃんと同じクラスで席も隣なんてうれしいなぁ」


「こ、これぜったい何か仕組んでない!?」

「まさか。これも運命だよね」


同じクラスなのは偶然としても、こんな席まで隣同士で。


しかも夜紘くんまで一緒って。

< 55 / 180 >

この作品をシェア

pagetop