甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。
真っ黒のプレートには金色の文字で“理事長室”って書いてある。
えぇっと、学園の理事長さんがわたしになんの用があるの?
「あぁ、ご苦労さま。叶琳さんがこうして来てくれてよかったよ」
広々とした室内のいちばん奥。
高そうな椅子に、深く腰かけているひとりの男の人。
グレーのスーツに、ストライプのネクタイをしてる。
見た感じ40代くらい?
わたしを見るなり、とてもやわらかい雰囲気で笑いかけてくれた。
「やぁ、叶琳さん。はじめまして。僕はこの学園の理事長を務めている京留といいます。今日は突然呼び出してすまなかったね。手紙は読んでもらえたかな」
「は、はい。読んだんですけど、内容があまりよくわからなくて」
「それもそうだね。今日はどうしてもその件について、叶琳さんと直接話したくてね」