甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。



「そんな夜紘に今父さんから電話かかってきてるよ?」


「は……? 別に俺用事ないんだけど」


「夜紘は用なくても、父さんがあるんだから出ておいでよ」


こうして夜紘くんが部屋から出ていって、陽世くんとふたりっきり。


「ねぇ、叶琳ちゃん。夜紘とここで何してたの?」


「え、あっ、夜紘くんのネクタイ直してて」


「へぇ、そっかぁ。じゃあ、僕も直して?」


「今でも十分綺麗に結べてるよ?」


「夜紘だけずるいよ。僕も叶琳ちゃんにやってほしいのに。ダメ?」


ダメって言わせない、陽世くんのねだり方。


そんな顔して言うのずるいよぉ……。


結局断れず、結び直してあげることにしたんだけど。


「この角度の叶琳ちゃんたまらなく可愛いね」


「へ……?」


「夜紘の気持ちわかるなぁ。ずっと眺めてたいね」


「……?」

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