甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。



ソファに座るようにうながされて腰かけると、テーブルを挟んで正面に理事長さんが座った。



「早速本題に入らせてもらうね。手紙にも書いたけれど、京留家と雫野家は昔から家系の結びつきと言い伝えがあってね。そのことを詳しく説明させてもらいたいんだ」



いったいどんな言い伝えがあるの?

少し緊張して肩にも力が入っちゃう。



「京留家と雫野家、両家に子どもが生まれた場合、その子ども同士は運命の(つがい)であることが決まっているんだ」


えっ、ちょっと待って。


いきなり話についていけない。


運命の番ってどういうこと?



「偶然か必然か、京留家にも雫野家にも同じ年に子どもが生まれたんだ。しかも生まれた日もまったく同じでね。京留家には男の子が、雫野家には女の子が生まれた」

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