甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。


最初に試合のルールを説明されて、そのあと軽く素振りの練習をして。


いざコートに入って実践のときに事件発生。


サーブの練習で、ボールを上に投げてラケットを振ろうとした瞬間。


「うわぁぁぁ……!! きゃぁ……っ!!」


上を向きすぎて、身体が見事に後ろにひっくり返ってしまい……。


そのままドーンとしりもちをついた。


「うぅ、いたっ……!!」


テニスコートの外まで、わたしの盛大な叫び声が。


足首痛いし、しりもちついて痛いし……!


もう踏んだり蹴ったり……。


「叶琳!」

「叶琳ちゃん!」


ほぼ同時。

夜紘くんと陽世くんの声が。


ふたりとも血相を変えて、慌てた様子でコートの中に入ってきた。


え、え?? 


ふたりともグラウンドで別の授業を受けてたんじゃ。


まさか、わたしの叫び声を聞いて駆けつけてくれたの?

< 73 / 180 >

この作品をシェア

pagetop