甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。



「叶琳のためだったら、いつだってすぐ駆けつける」


なんで夜紘くんは、わたしにこんな優しいんだろう?


昔からの家の言い伝えで出会ったわたしに、ここまでしてくれる理由がわかんない。


家の決まりを守ってるから?

わたしが運命の番かもしれないから?

それとも……ただ本能が求める相手だから?



どうしてだか、夜紘くんと一緒にいたら夜紘くんのことばかり考えちゃう。


これは……別に夜紘くんを想ってるから……とかじゃなくて。



ただ、運命の番かもしれない夜紘くんに対して、本能がそうやって働いてるだけ……?


それとも――。


「……叶琳?」

「な、なに?」


「急に黙るからもう寝たかと思った」


「あっ……ううん。ちょっと考え事」


今こういうこと考えるのやめよ。

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