甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。
陽世くんが近づいてきて、唇が触れる寸前――。
チャイムが鳴って、ドキッとした。
「おしかったね。あとちょっとで叶琳ちゃんにキスできそうだったのに」
「……っ」
「時間切れかな。そろそろ帰らないと、夜紘の機嫌が大変なことになりそうだもんね」
* * *
そんなこんなで、陽世くんのおかげで無事に中間テストを乗り越えることができた。
ただ、陽世くんの日常が忙しいのは変わらずで。
「おーい、京留。ちょっといいか」
また先生に呼ばれてる。
「悪いがこれを放課後までにクラス全員分まとめて回収してもらってもいいか?」
「はい、大丈夫ですよ」
「いつもすまないな」
「いえ。じゃあ、放課後までに揃えて持っていきますね」
嫌な顔ひとつせずに引き受けてる。