甘々イケメンな双子くんから、愛されすぎて困ってます。
嫌な顔せずに常に笑顔な陽世くん。
みんな陽世くんが笑顔で引き受けてくれるから、頼みやすいんだと思う。
でもそれが、陽世くんの負担になってるかもしれない。
わたしに何かできることがあればいいんだけど。
――と思っていた矢先の放課後のこと。
職員室に呼ばれて、しばらく先生と話してたら帰る時間が遅くなっちゃった。
夜紘くんには先に帰ってもらって、陽世くんは――。
「あれ、叶琳ちゃんまだ帰ってなかったんだ?」
「えっ、陽世くんまだ残ってたの?」
教室に戻ったらみんないなくて、陽世くんだけがいた。
「まだ少しやることがあってね。叶琳ちゃんは迎えの車で先に帰るといいよ」
パソコンとにらめっこしながら、手元にある資料を照らし合わせて見てる。