幸せな家庭
(ああ〜、俺って超いい旦那だよな。幸せな家庭ってこういう家のことを言うんだよな、絶対)
裕也が一人そんなことを考えていると、亜子がため息を吐いた後、足元にいる真奈に言う。
「真奈、ちょっと実くんのこと抱っこしてあげてくれない?」
「わかった!ソファの上で抱っこする!」
真奈はニコニコとしながらベビーベッドに近付き、「実くん」と優しく名前を呼びながら抱き上げ、近くにあるソファであやし始める。
「さすが亜子だな。こんなに小さい時から赤ちゃんの世話をさせるなんて、真奈はいいお嫁さんになるぞ〜。な、真奈?」
ニコニコしながら裕也は話しかけるも、真奈は裕也の方を見向きもしない。裕也の言葉を無視してずっと泣いている実に話しかけている。
「……着替えてくる」
真奈も実もママっ子だ。裕也にはほとんど話しかけず、近付きもせず、お風呂も寝かしつけも絵本の読み聞かせも、全て「ママがいい」と言う。そのため、今さら傷付くことはない。
裕也が一人そんなことを考えていると、亜子がため息を吐いた後、足元にいる真奈に言う。
「真奈、ちょっと実くんのこと抱っこしてあげてくれない?」
「わかった!ソファの上で抱っこする!」
真奈はニコニコとしながらベビーベッドに近付き、「実くん」と優しく名前を呼びながら抱き上げ、近くにあるソファであやし始める。
「さすが亜子だな。こんなに小さい時から赤ちゃんの世話をさせるなんて、真奈はいいお嫁さんになるぞ〜。な、真奈?」
ニコニコしながら裕也は話しかけるも、真奈は裕也の方を見向きもしない。裕也の言葉を無視してずっと泣いている実に話しかけている。
「……着替えてくる」
真奈も実もママっ子だ。裕也にはほとんど話しかけず、近付きもせず、お風呂も寝かしつけも絵本の読み聞かせも、全て「ママがいい」と言う。そのため、今さら傷付くことはない。