ピグ中毒
次の日、僕は昨日と同じように、カラオケパーティーを開催した。
そして、昨日と同じように、いいと思ったら「上手」、微妙だなと思ったら「よかった」という言葉を使って拍手をした。
そしたら、また昨日の少女がやってきて、
「レモンミルクティーさんって、あんまり耳が良くないんですか?」
と聞いた。
僕は内心、イラっとしながらも、やはり平静さを保って、
「そんなことないよ。ほんとによかったよ」
と言った。すると、少女はやはり「へー」と言ったきり、それ以降は口を利かなかった。