悪魔と私
やっぱり一緒に連れてった方が良かったか…
めんどくせえ…
そんなことを考えながら、アイルの気配がする方へ走り出す。
悪魔は、生き物の気配を数キロほど遠くまで察知することができるのだ。
アイルの気配は、かすかにしかしない。かなり遠くに行ったらしい。
気配の先は…
(村の…はずれにある森…?)
如何にもアイルが行きそうなところだ。
(まったく…手のかかるヤツだな)
そんなことを考えながら、尚も走り続ける。