意地悪王子には騙されない。
そのままぎゅっと抱きしめれて、視界が塞がれる。


真優「え、な、何……!?離して李音くん……!!」

李音「んー、しょうがないなぁ」


思ってたよりもあっさり離してくれた李音。

だけど代わりに離さないぐらいに手を握られて、されるがままに、どこかに連れて行かれてしまった。


真優「ど、どこ行くの?」


もう涙は止んだ真優。少しだけ目元が腫れている。


李音「秘密」


人差し指を薄い唇に当てて、にっと微笑んだ李音に……どうしてだか、胸が高鳴ってしまった真優。


○高級スイーツ店


李音「……着いたよ」

真優「へっ?」


着いた場所は……外見はとても綺麗……西洋風の建物だった。


李音「ここは綾瀬グループの所有地だから安心して」

真優「ど、どう言うこと……!?」

李音「おいしーチョコレートが食べれるんだよ?」

真優「ちょ、チョコレート……!?」


不本意ながら少し目を輝かせてしまう真優。



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