意地悪王子には騙されない。
李音「どう?まーちゃん元気出て来た?」

真優「うん……!結構元気出た気がする、ありがとう李音くん」

李音「ふふっ、それはよかった。このぐらいお安いご用だよ、ま〜ちゃんは僕のお嫁さんになるんだし」

真優「……へ?お嫁さん!?」


目をぱちくりさせる真優。婚約者がどうだとか、言っていたことは覚えているものの本気にはしていなかった。


真優「あんまりからかうと、勘違いしちゃうよ?」

李音「ふふっ、いいよ?勘違いしてくれて」

真優「ええっ……?」


訳のわからないまま、この後は平凡な話をして時間を潰した。

そしていよいよ、テーブルにチョコレートパフェが到着する。


真優「わぁ……!!」
 (何これ、大きくて甘くて美味しそう!!)

李音「ふふっ、目キラキラしすぎ、本当可愛いなぁ。召し上がれ」

真優「……?い、いただきます!」


両手を合わせて、スプーンを手に持ちパフェへと伸ばした。

そっと掬うと、チョコレートにイチゴに、考えただけでヨダレが止まらないような美味しそうなものが口に近づけられる。


パクッと頬張ると、甘いチョコレートが口の中に広がり幸せで満たされた。


真優「おいひぃっ……」
 (今まで食べたもののなかで、一番美味しいかも……!)

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