意地悪王子には騙されない。
今にも李音の手を噛んで、逃げたいところだけどいい雰囲気の2人を邪魔するわけにはいかなかった。


男子生徒「も、もちろんだよ!」

女子生徒「ありがとう!ねぇ、キスしてもいい?」

真優(きき、キス!?)

男子生徒「うん……」


照れながら、キスをし始めた2人。

少ししたら終わりかと思えば、長々とずっとキスをしていた。


真優(いやー!!いい加減終わってよ……!足痛くなってきた)

李音(……可愛い)


真優は早く逃げたい気持ち、李音は真優を攫いたい気持ちになりながら、互いに我慢していた。


李音「……」


けれど、李音にも限界が来たらしく、真優の首筋に顔を埋める。


真優「っ……!?」
  (び、びっくりした……!!)


本当はその綺麗な肌に噛みつきたい気持ちを抑えながら、飼い主に甘えるペットのように顔を擦り寄せていたのだった。


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