この感情が好きに変わるまで
「まあそうだよね。私はあんたみたいに鈍感じゃないし」
「え、鈍感?私が?」
と私は頭にクエスチョンークをたくさん浮かべた。
というかなんでいきなりそんな話に?
むしろ私は…。
「私は鈍感じゃないよ!ちゃんとわかるもん!」
相手の気持ちには敏感なんだからね!
と胸をドーンと叩いた。
そんな私を見て2人はなんとも言えぬような生暖かい眼差しと少し同情の顔色がうかがえた。
な、なんでーっ?!
「まあそれは私には関係ないからなんでもいいよ」
「みっちゃーんっ!!」
関係ないなんてひどいよ…。
「そういえばこのあとペアで調理実習だよね?」
私はふっと調理実習のことを思い出した。
「そういえばそうだね」
「何作るのかな?スイーツ系かな?」
甘いもの食べたいな…。
でも待って!
作ったものを湊くんにあげて胃袋を掴むのも…いいよね!
ナイスアイデア!!
私は心の中で自分を褒めた。
そんな私にみっちゃんは言った。
< 16 / 45 >

この作品をシェア

pagetop