この感情が好きに変わるまで
もしかして私の悪口?
「いや、俺も夏服買っとこうかなって」
なんだ、悪口じゃなくてよかった!
私はニコッと微笑む。
「じゃあ上桐の服選んであげるよ!わたしなかなかセンスいいんだよー!」
そう言って私は上桐の手を掴み、服屋へと駆け込んだ。

「いい買い物だったね、上桐!」
「そうだな」
無事に夏服も買えたので私と上桐は昼食タイムにした。
「それにしても上桐って服なんでと似合うよね!」
私が選んだ服はシンプル大人系だ。
高一とは思えないくらい落ち着いているからかな?
どれも似合っていた。
「それから私の服も選んでくれてありがとね!気に入ったよ、この服!」
そう言って私は上桐が選んでくれた服をぎゅっと抱きしめた。
上桐が自分の服を選んでくれたからと言って私の服を選んでくれた。
上桐は本当に優しいな〜。
「ねぇ、上桐!私のチョコシェイク飲む?」
「え?」
「上桐甘いの好きでしょ?それに私もいちごシェイク飲みたい!ね!お願い!」
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