この感情が好きに変わるまで
飲み物はチョコシェイクかいちごシェイクかで悩んでいた。
どちらも美味しそうだったから。
それで先に上桐がいちごシェイクを注文したので私は迷わずにチョコシェイクにした。
その時から計画は立てていた。
上桐から少し貰えばいいということを!
私あったまいいー!
「上桐?」
チラッと上桐を見ると顔が少し赤くなっていた。
「上桐、熱でも…」
私がスっと上桐の方に手を伸ばすど上桐は…。
「はい、飲んでいいよ」
そう言って上桐はいちごシェイクを差し出した。
「わーい、ありがと!」
私はいちごシェイクを受け取り、代わりにチョコシェイクを差し出した。
上桐はなぜか一瞬躊躇ったが受け取った。
私はいちごシェイクを飲んだ。
「甘くて美味しい!」
「…うん」
「?」
上桐の様子がなんだかおかしいのは気のせいかな?
「あらまあ可愛いカップルね」
え、カップル?!
私は飲んでいたシェイクを吹き出しそうになるのをなんとか必死に堪える。
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