この感情が好きに変わるまで
「夢は他にもあるんだ…」
もうやめてくれ、七瀬。
俺はあることを思い出して七瀬の方をガシッと掴んだ。
「七瀬!夏祭り行こう!」
俺がそう言うと七瀬は何も言わなかった。
「浴衣きて一緒に行こう!屋台たくさん見よう!な!」
俺が一生懸命言うと七瀬は無言でコクリと首を縦に頷けた。
夏祭りで少しでも七瀬の気分転換になればいい。
七瀬…。
「準備できたら玄関に集合な!」
「…」
また無言で頷く七瀬。
そして七瀬はまた自室へと入っていった。
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