この感情が好きに変わるまで

STEP10


「みっちゃん、おはよー」
「おはよーじゃない!あんたあんだけ人に心配かけさせといて!なにがもう平気よ!」
夏休みもあっという間に終わり今日から2学期に突入した。
そして夏休み明け一発目からみっちゃんのお小言。
「えへへ、ごめんねー」
と私はヘラヘラと笑って言った。
夏休みに私は失恋した。
そしてそのまま1週間ほど音信不通になり、パートナーである上桐のお陰で私はまた普通の日常に戻った。
それでその時にみっちゃんに送ったメールが…。
(もう平気だから気にしないでー)
の一言。
「私がどれだけ心配したと思ってんの!!」
まあ…さすがにあれだけだとこうなるよね。
でも。
「みっちゃん」
「?」
私はみっちゃんの前にトコトコと歩いて行き振り返った。
そして微笑んで。
「心配してくれてありがと、みっちゃん!」
こんなに私のこと心配してくれるのはきっとみっちゃんだけだ。
私は幸せ者だな…。
その幸せを私は噛み締めた。
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