この感情が好きに変わるまで
「まあ別に…。それでどうなったの?」
みっちゃんにそう聞かれて私は少し言葉に詰まったがその後、苦笑いで言った。
「うーん、聞いてくれる?」
「当たり前でしょ!」
みっちゃんがすぐにそう言ってくれてまた私は嬉しくなった。
そして私は今までのことをみっちゃんに包み隠さず話した。
湊くんと女の子が一緒に歩いているのを見た事。
そしてその傷を上桐に助けられたこと。
上桐のことを好きになってしまったこと。
「…失恋してすぐに新しい恋って私、軽い女…だよね」
とまた苦笑いで言うとみっちゃんは涙を流しながら思いっきり首を横に振った。
「…ない!そんなわけない!よく頑張ったね、千彩!よかったね、新しい恋できて!」
そう言って私よりも嬉しそうにしてくれた。
そのまま優しく私を抱きしめてくれた。
…こんなにも人の温もりって。
「温かい…」
私もみっちゃんの背に手を回してギュッと抱きしめた。
「うん!ありがとう!!」
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