カフェとライター
どうしたらいいのか、わからない時に。
昼間寝てるわけでもないのに夜も眠れなくて、
このままじゃダメだ、と。
誰かのリアルタイムの声が少しだけ聴きたくて、たまたまつけたラジオで。
紹介の部分が聞けなくて、いきなり歌入りだったからどんなふうに紹介されてたのかもわからなくて。
むしろ
誰が歌ってるかもその時は分からなかった。
「曲を聴いて、歌詞が入ってきて、
なんかよく分からないけれど感動してぽろぽろ泣いて。素敵な曲だなーと思って。
曲を聴いた後にLOOPさんの曲だって知りました。あの時に少し、私を支えてくれた曲です」
まだ、メンバーの誰が歌ってるかも判別がつかない頃。
「すみません、私なんかの重い話…」
「ういちゃん…」
「ええ、なんで、光くんが泣きそうになってるんですか」
ふと光くんを見ると瞳がうるうるしていて
顔をがくしゃっと今にも泣きそうで。
その泣きそうな顔をみて、
自分もあの頃が思い返されて込み上げてくるものがあるけれど、
グッと力を入れて我慢する。
「なんか、ういちゃんはずっとほんわか幸せに生きてきたんだと思ってた…」
「いろいろあるんだねぇ…」
しんみりしてしまって、慌てて口を開く。
「でもあの歌、リリースされてないんですよね?また聴きたくてダウンロードしたくて調べたんですけど、出てこなくて…」