カフェとライター


「実際文句一つ言わずに戒李のスケジュールについてきてくれてるんだし!」


「今こうしてお仕事できてるのも、みなさんのお陰です。直接お礼が言えるなんて、思ってもなかったんですけど、よかった」 

本当に、ありがたい。

感謝の気持ちでいっぱい。 

頭を下げれば、

「…ういちゃん、モテるでしょ?」


「え?」




「好きになりそう」
「わかる」
「マジで」

急に3人が褒め始めるので照れる。

「、ありがとうございます…?」



困ってへらっと笑えば、

「思ってたけど、そういうところなんだろうなー」

「え?」


「こりゃ拗らせるわ」
「うんうん、やっとわかった。拗らせるね」

「こじ…、?」



納得したように会話する新さんと来くん、光くんもうんうんと頷いてて、

何の話かわからない私は、拗らせる?なんのこと、?と聞こうとすれば、


「再開しよ」




立ち上がって動き出した戒李くんの言葉で、続きは聞けなかった。



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