カフェとライター
だけど撮られるのは困る。
困って何も言えない私に、ふぅ、と息を吐き出した戒李くん。
「…じゃあこうしよ」
下げていた視線を戒李くんへ向ける。
「ホテル帰ろ。んで、部屋で食べよ」
それでも、
「見られたら、」
「絶対大丈夫。フロア俺らのスタッフで貸切にしてるから。事務所も守ってくれるから大丈夫」
「…本当ですか?」
少し信じがたいが疑いすぎて戒李くんの機嫌が悪くなり空気が悪くなることも避けたい。伺うように戒李くんを見ると。