カフェとライター





「前みんなでバラエティで共演した時もボディタッチすごかったからさ」

さすが戒李くん。

ファンからも、同じ業界の方々からも人気とは。

そりゃそうか。放っておかないよね。

「だからさ、密着ついてると知ったら憂ちゃん攻撃されるんじゃないかってちょっと心配してた」

「攻撃、、、」

そんな、物騒な。


「俺らには害ないから、さりげなーく合流する日聞いたけど…ちょうどよかったね。ってか、それわかってて戒李が別行動許可した気しかしないけど」



「……」



「ういちゃん気をつけなよ」

へら、と笑った来くんの目は笑ってなくて。

本気で言ってるのか、はたまたいつものようにやや怖がらせるために言ったのか。

わからなくて。

まさか、あれだけ人気でファンも多くてキャーキャー言われてる人が、ちょっと密着に着いてる一般人の普通〜の私に攻撃なんてするはずない。



世界が違い過ぎる。

そう思って流したのだけれど。

来くんからあらかじめ聞いてよかったのか、

聞かない方が良かったのか。


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