カフェとライター
「うん」
「では」
「工藤さんにとって、LOOPとは?」
「ずっと学生みたいにいられるとこ」
はっ、と目を見開いて
戒李くんを見れば。
なんだ、と言うように見つめ返されて。
「すごいね、返答早くてびっくりした」
「そ?」
…慣れてるのか。
少し考えて返答するのかと勝手に思っていたのに、間もなく返ってきた答えに驚いてしまった。
「じゃあー、」
「待って」
??
横から、すっ、と手を伸ばされて。
あとでゆっくり文字起こしする用に録音していた録音画面を止められる。
「あ、」
「今打ち込んで」
「でも、」
「いいから」