カフェとライター





「や、ここからだと方向一緒なんだけど」


駅で解散かと思ってたんだけど。

そのまま一緒のタクシーへ乗り込む。


「…どう思った?」



見慣れた窓越しに流れていく景色に、帰ってきたんだーと少し離れていただけなのに懐かしく思っていると。

「どう思った?」

「え?」




窓に向けていた視線を、

少しだけ戒李くんに向けると。

戒李くんも同じように少しだけこちらをみていて。



「この仕事」










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