カフェとライター
「…水野」
「はい?」
ん?と戒李くんの次の言葉を待ったタイミングで
腕も掴まれ少し引き元戻される。引っ張られるとは思っていなかった私は、重心を完全に前方に持っていかれて。
わ、と慌てた、時に、は。
す、っと近づく戒李くんの顔、で。
「………むかつくわ、マジで」
「なにが…、、」と聞くよりも先に近づく顔。
「………!」
私の唇に触れたソレ。
「くどう、」
「困ればいい。もう同じ失敗はしない」