カフェとライター
ただでさえ忙しいのにわざと撮られたスキャンダル。

問題ごとを持ち込まれて完全に呆れてる一宮からはため息しかでてこない。


「わかってるよなぁ?どーなるか」

「…いつ出んの」

「月末」


「独占特集の売り上げ促進になるでしょ」

「戒李」



「……申し訳ありません」

形だけ謝れば、またため息を吐かれる。

「…これ、相手方には」

「まだ伝えてません。言ってるかもしれませんが。こちらからもこの後向こうの担当者に連絡は入れようと思っています」

忍成がスマホを確認しながら答える。


「向こうは沈黙でいいでしょ。俺が一方的にしたんだし」


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