be your star.

そんなことは頭に無かったけれど、郊外までこの可愛らしいパンプスで歩くのは骨が折れそうだ。

「ていうかラーメンじゃなくて都内でランチにすれば良かった?」
「お洒落なところは緊張するので」
「そう?」
「ラーメンも美味しかったですし」
「でしょ」

得意げな笑顔。ずるいなあ、と思う。

車は東京駅へ向かっていた。

なんか夢みたいな一日だった。
昨日、篠山さんにぶつからなかったら、ツバキさんには会わなかっただろうし。

「篠山さんにもよろしくお伝えください」
「え、なんで篠山」
「ツバキさんも身体に……らっきょうばっかり食べてちゃ駄目ですよ」

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