be your star.

力が緩む。

背中を二度叩いた。

さよならのハグだ。

そう思うと涙が出てくる。
そういえばこの前も泣いてたな、と思い出す。

こんな好きなのに、と頭の中でぼんやりと思ってしまう。

こんなに好きなのに、さよならだ。

さよならだけが人生だ、と言ったのは誰だっけ。

「また遊ぼうよ」

その言葉に、ぶわっと目から溢れる。

ツバキさんがきょとんとした顔で、袖で涙を拭ってくれる。メイクはしていないのでアイシャドウが着く心配は無かった。

「なんで泣いてんの」
「また会っても良いんですか」

そう尋ねると、笑われた。