be your star.
「や、まあ……そうだよな」
「納得しないで、反論してくださいよ」
暫し沈黙が降りたので隣を見ると、ヤマダさんが空を見上げていた。首を九十度曲げて。
大きな建物もないこの島では、夜になればどこからでも無数の星が見える。このショッピングモールの屋上からでも。
ヤマダさんの瞳に映る星を数えるより先に、視線がこちらに向く。
「ヤマダさんが誰でも、他にどんな嘘を吐いてても」
続けた。伝わるように。
「あなたと一緒に過ごす時間は楽しかったですよ」
それがすべてだ。
私が今ここにいる理由のすべて。