be your star.

電子タバコに触れ、そして離す。

「でも、誰もアイツに代わってはやれないからな」

ツバキさんは大事にされている。

「あの島でツバキと一緒に居てくれて助かった、ありがとう」
「え、そこに話が帰結するんですか」
「身投げしにいったと思ってたから」
「ツバキさんは、そこまで弱くないですよ」

生意気に返してしまった。篠山さんがくつくつと肩を震わせて笑っている。

笑うくらいなら反論してほしい。

「すげーな、ツバキがそこまで懐いてんの」
「懐いてるって、そんなイヌネコみたいに」
「誰がイヌネコ?」

その声に顔を上げる。

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