be your star.
曖昧に笑って逃げたけれど。
「すげー、有名なとこだ、メンズだけど」
「今、綺麗系統のモデル増えてるから、それじゃね?」
「背も高いし、うん」
「つかモデルになれば?」
各々のフォローに苦笑する。
「興味ないです」
「じゃあこれは俺が燃やしときます」
隣へ名刺が回収されていく。私は膝を抱く。
テーブルの上に転がされた電子タバコと目が合う。
そっか、ツバキさんが来るから吸わなかったのか。
「明日もこっちいるなら遊ぼう」
「明日はスタジオ練」
「午後からだろ。飯食って新幹線乗れば良いよ」
篠山さんの咎める声に飄々と返す。