be your star.
「なんじ?」
「え、あー、えっと」
自分の腕を見るけれど、腕時計が無かった。
部屋の中の時計を探す。絶対、ツバキさんが時計を見た方が早いと思う。
「八時、まだ……」
もう片方の手でスマホを掴み、ツバキさんは時間を確認する。そのままパタリと枕に頭を埋めてしまう。
それを聞きながら、段々冷静になってきた。
私は昨夜、篠山さんとツバキさんと飲んでいた。
最終の新幹線もなくて、ホテルを探す予定だった。
あとお会計は結局篠山さんとツバキさんが持ってくれた。
それから居酒屋を出て、車だと言うツバキさんが私と篠山さんを乗せてくれて。