【WEB版】空っぽ聖女と婚約破棄されましたが、真の力が開花したのであなたなんてこちらから願い下げです!~義姉に全て奪われたけど、銀竜公爵からの溺愛が待っていました~
不思議そうに見つめるシスターに、ケイティが事情を説明する。
「御嬢様がお生まれになってすぐ、お母上は神様の元へ旅立たれまして……」
「まぁ、それは……きっとお母様も大きくなったリュミエール様がお幸せになられるのを見届けたかったことでしょうに」
「ごめんなさい……こんな話をしても困らせるだけなのに」
「いえいえ……私は嬉しゅうございますよ。私、もし聖女様がいらっしゃったらどんな風なのだろうと考えていた頃がありまして。公爵様との婚約が決まったのを噂で聞き、あなたとお会いできるのをずっと楽しみにしておりました。そうしたら、伝承に伝えられた通りの、白い小鳥のようなお可愛らしい聖女様がいらして……。お友達になれてどんなに嬉しかったことか! ……私のような尼僧などがおこがましいかも知れませんが」
「……そんなことないわ! 私だってシスターと仲良く出来て本当にうれしいもの」
シスター・ロディアが浮かべた表情に目頭がじんわりし、ついまた胸元に逃げ込むリュミエール。
「ですから、大好きなリュミエール様を悪く言う方が現われましたら、私が一日中でもきつく説法して差し上げますので、ご安心下さいませ」
「……はい」
(いいなぁ……)
「御嬢様がお生まれになってすぐ、お母上は神様の元へ旅立たれまして……」
「まぁ、それは……きっとお母様も大きくなったリュミエール様がお幸せになられるのを見届けたかったことでしょうに」
「ごめんなさい……こんな話をしても困らせるだけなのに」
「いえいえ……私は嬉しゅうございますよ。私、もし聖女様がいらっしゃったらどんな風なのだろうと考えていた頃がありまして。公爵様との婚約が決まったのを噂で聞き、あなたとお会いできるのをずっと楽しみにしておりました。そうしたら、伝承に伝えられた通りの、白い小鳥のようなお可愛らしい聖女様がいらして……。お友達になれてどんなに嬉しかったことか! ……私のような尼僧などがおこがましいかも知れませんが」
「……そんなことないわ! 私だってシスターと仲良く出来て本当にうれしいもの」
シスター・ロディアが浮かべた表情に目頭がじんわりし、ついまた胸元に逃げ込むリュミエール。
「ですから、大好きなリュミエール様を悪く言う方が現われましたら、私が一日中でもきつく説法して差し上げますので、ご安心下さいませ」
「……はい」
(いいなぁ……)